リーマンショック以後、苦戦が続く先進国市場について、大山氏は「第88期(来期)には黒字化したい」と語り、
欧米の販売はほとんどが「レジャー」と呼ばれる大型二輪車で、特に米国は「回復が一番遅い」市場という。
黒字化は、「為替を乗り切るか」が鍵になると強調した。
ホンダは今年4月、スペインの完成車工場の操業を止めてイタリアに移管し、年17万台を生産している。
北米には日本から輸出している。大山氏は「為替から考えると現地生産のほうが良く本来なら集約したい」
と述べたが、大型車の開発や生産は日本でないと難しく、「悩ましい」状態だと語った。
為替については、1ドル=100円、1ユーロ=125円程度であれば日本から輸出しても成り立つレベルだという。
成長するインド市場について、大山氏は「現在の生産設備では能力がいっぱいで、生産能力の増強が必要」
との見方を示した。
インド部品工業会が20年に3000万台とした見通しに関連して
「能力をいつ、どうやって拡大していくかが大事なポイント」だという。
ホンダはインドの100%子会社ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディアプライベートで
第2工場を建設し、現在の能力155万台を11年末までに220万台へ拡大する計画。
インドでは、現地合弁ヒーローホンダでも年490万台を生産している。
90年ごろの価格に戻す
縮小する日本市場をめぐり、大山氏は二輪車の価格を90年ごろに戻す必要があるとの認識を示した。
デフレ経済の中、所得や物価は90年レベルに戻っており、グローバルモデルをアジアで生産して日本に輸入することで
価格は「かなり下がる」という。
中国生産のスクーター「Today」、「リード」、「Dio」、タイ生産の「PCX」の4車種を日本へ輸入しており、
日本販売での輸入比率は今年1-6月で56%となっている。大山氏は、輸入比率が来年さらに伸びると語った。
日本専用車については現在、熊本で生産しているが、「グローバルモデルに統合してアジアから持ってくる」必要も
あるという考えも示した。
ホンダの二輪車の価格を、ロングセラー「スーパーカブ50」で比較すると、91年に細部変更して
発売した商品が税抜きで14万5000-17万2000円だったのに対し、07年の細部変更発売時では
同19万5000-22万5000円となっている。
大山氏は中国などアジア地域での部品調達について、ほぼ10年をかけて2次、3次のサプライヤーにまでノウハウを伝え、
部品メーカーの体質改善に取り組んできたとし、低価格で高品質を確保できる体制に自信を示した。
Bloomberg.co.jp
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aFzS5gWuZ33U
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